自作キーボード設計の覚書
PCBも発注したので、ここ数ヶ月、はまっているキーボードの設計についてまとめておく。end gameに向けた第一歩である。
動機
- 親指シフトへの最適化
- ファームウェアでの親指シフト実装
- ソフトでの親指シフトは機能しない場合がある。
- さらにOrz配列にすると、ログイン画面やパスワードフィールドではずれていないので混乱する。やまぶきRではctrlなどのショートカットはOrz対応しない。
- 非対称row staggeredからの脱却
- QWERTY配列からの脱却
- ローマ字日本語入力から親指シフトに移行した今、英字入力も効率的な入力にしたい。折しもdovorak以外に、eucalyn配列なども誕生している。
- 肩を開く
- 分割キーボードの肩を開いて入力するのは魅力的だ。少しでもホームポジションは距離を置いておきたい。
- ホームポジションから離れたキーは不要
- ブラインドで打ちにくいキーは確かに不要かもと思う。
- 分割が最適だと思うが、会社であまり目立つ配列は避けたい
- IT企業に勤めているわけでもなく、会社から与えられたキーボードや、ノートPCのまま使っている人ばかりなので、分割キーボードを持ち込んで変な人に見られたくないw
仕様
- 非分割、一体型キーボード
- 英字3行 + モディファイヤー1行、52キー。数字キー列はなし。
- Cherry MXおよび互換スイッチに対応
- 入手の容易な104キーキャップに対応
- SemiErgoレイアウト
- @mtei氏考案 https://github.com/mtei/SemiErgo_Layout
- 親指キーが多い
- 左右完全対称
- 最下段のモディファイヤー行は0.25U下げて、Z行との同時押しをしやすくする(効果があるか要確認)
- 一見して普通のキーボード、目立たない
- ortholinearやcolumn staggeredく比べても少し肩が開く
- マイコン
- ファームウェア
- ミスを避けるためシンプルな設計
- 始めてのPCB設計。電子工作もまともにしたことがない。そもそもキットのキーボードすら作ったことがない。
- 最低15ピン必要(8 x 7 = 56 >= 52)。ただし配線が少し複雑になる。配線をシンプルにするために物理レイアウトに合わせて14 x 4 = 56で18ピン使うことにする。Pro Microのピンを全て使い切る。
- 分割しないので左右の通信不要
- 光らせない
- OLED載せない
- Pro Microをキーと重ねない
- Kailh PCBソケット専用
- 処女作なのでその後の改善に備えて、キースイッチを使い捨てにしたくない
- 最適スイッチを探索したい
- ダイオードはスルーホール、SMD両対応
- PCBと別途製作するは面倒なので、トップ、ボトムプレートもPCBで作る
QMK on Docker
QMKでファームウェアを作るための環境構築はdockerが楽。以下のDockerfileはgcc-avr 4.9.2、gcc-arm 5.4.1の環境が作成される。 debianベースなので少し古いgccですが、gcc 8のような問題はないので、枯れた環境と言えます。
docker build -t=qmk:stretch .
でイメージ作成docker run --rm -v $('pwd'):/qmk:rw -e keyboard=planck/rev6:default qmk:stretch
でビルド- ファームウェアの書き込みはdockerからはできないようです。
FROM debian:stretch-slim RUN apt-get update && apt-get install --no-install-recommends -y build-essential \ gcc \ unzip \ wget \ zip \ gcc-avr \ binutils-avr \ avr-libc \ dfu-programmer \ dfu-util \ gcc-arm-none-eabi \ binutils-arm-none-eabi \ libnewlib-arm-none-eabi \ git \ software-properties-common \ avrdude \ && rm -rf /var/lib/apt/lists/* ENV keyboard=planck/rev6:default VOLUME /qmk WORKDIR /qmk CMD make clean ; make ${keyboard}
Trix on Rails
richなformエディタであるtrixは便利で、Rails用のgemもあるので使わせてもらっています。しかしgemの更新がとどこおっており、trix gemの制約でRails 5.2にできなくなっていました。そこでgemを使わずにtrixをRailsで使う備忘録。
- Releases · basecamp/trix · GitHubからtrix.jsをapp/assets/javascripts/へ、trix.cssをapp/assets/stylesheets/へコピーする。
- application.jsへ
//= require trix
を追記 - application.css.scssへ
*= require trix
を追記 - viewには以下のように書く。
<%= form_with(model: entry, local: true) do |form| %> <%= form.hidden_field :content, id: "entry_content" %> <trix-editor input="entry_content"></trix-editor> <% end %>
Rubyでデフォルトプリンタの名前を取得
Rubyを使ってWindowsでデフォルトプリンタの名前を取得する方法。Win32OLEはWSHのスクリプトを1:1で書き換えたら動くのが素晴らしい。
require 'win32ole' class Printer def self.defaultPrinter locator = WIN32OLE.new("WbemScripting.SWbemLocator") service = locator.connectServer printers = service.execQuery("select * from Win32_Printer") default_printer = nil printers.each do |prn| default_printer = prn.caption if prn.default end default_printer end end
Rails + Semantic UIでmultiple select
Rails 5でsemantic-uiのmultipleなselectを使っているときに、初期値としてselectedされた値が表示されずに困っていた。 これはStackoverflowに書いてあった解決策だが、一旦option文のselectedを削除してからsemantic-uiのdropdown関数を呼び出しjavascriptからset selectedして、最後にoption文のseletctedを追加して元に戻しておく、というwalkaroundで解決した。以下に、coffeescript版を掲載しておく。
$(document).on 'ready turbolinks:load', -> $('.ui.dropdown').each -> $that = $(this) values = $that.val() $('option', $that).each -> $(this).removeAttr 'selected' return $that.dropdown 'set selected', values $('option', $that).each -> curr_value = $(this).val() i = 0 while i < values.length if values[i] == curr_value $(this).attr 'selected', 'selected' i++ return
で、これで解決と言いたいところだが、もう一工夫必要だった。selectedされてない場合はdropdown関数を呼ぶだけにすべき。
$(document).on 'ready turbolinks:load', -> $('.ui.dropdown').each -> $that = $(this) if $that.attr('multiple') && $('option[selected]', $that).length > 0 values = $that.val() $('option', $that).each -> $(this).removeAttr 'selected' $that.dropdown 'set selected', values $('option', $that).each -> curr_value = $(this).val() i = 0 while i < values.length if values[i] == curr_value $(this).attr 'selected', 'selected' i++ else $(this).dropdown()
参考 jquery - Semantic UI: Multi Select Dropdown pre-select values - Stack Overflow
ActionMailerとMS Exchange server
RailsのActionMailerをMS Exchange serverで使うには。
Gemfileに
gem "ruby-ntlm
config/environment.rbで
require 'ntlm/smtp'
config/environments/production.rbでメールサーバの設定
config.action_mailer.delivery_method = :smtp config.action_mailer.smtp_settings = { address: 'mailserver.com', port: 25, domain: 'mail.com', user_name: 'username', password: 'password', authentication: :ntlm, enable_starttls_auto: false }
世界最長の吊り橋
7月にオープンしたスイスにある世界最長の吊り橋Europabrücke(ヨーロッパ橋)に行ってきたので、情報をまとめておく。まだ日本語情報はなかったし、英語でもニュース記事しかなたったので。行ったのは8月末。
場所
マッターホルンで有名なスイス南部の街、ツェルマットから電車で2駅15分程度のランダが最寄り駅。通常の観光であればツェルマットに宿泊して、ランダまで電車で移動するのが良いと思う。ランダは吊り橋以外には何もなさそうで、駅前に何もないし、無人駅だったとおもう。トイレはあった。切符はツェルマットからランダまでの往復を先に買っておいた方が良い。
ヨーロッパ橋まで
今回は次のサイトのコースを参考に吊り橋まで行って、ヨーロッパヒュッテには寄らずに戻った。
駅に降りたら山に向かって右に進んで行くが、あとは白の標識に従っていけばいい。橋ができたばかりなので、黄色の標識に追加して白の標識が後付けされている。自分はGPSで確認しながら進んだ。 ヨーロッパ橋までのアプローチは2つのセクションに分けられる前半2.3kmの激坂区間と、後半1kmの比較的歩きやすい区間。前半は駅からランダの街を抜けて登山道に入って行くが、ランダの街中からすでに激坂で、2.3kmで550m登る平均勾配なんと24%。とにかくコンスタントに登るので、休憩どころはない。心が折れそうになる。 少なくとも靴だけはちゃんとしたものは履いていかないとつらい。晴天でドライだったが、森林で直射日光はほとんどないので、快適。汗を発散する服装であればokと思う。 ランダ駅で降りたのは自分たちの他に3人1組だけだったけど、後から続々登って来て抜かれて行った。我々以外は欧米人で、もっと早いペースで登っているし、かなりラフな格好。おばちゃんでも日本人男性くらいのペースで歩くのでパワーが違う。
後半は勾配1%の快適なハイキングコース。特筆すべき点はない。
両親と一緒だったので休憩しながらゆっくりペース。前半区間を1.5時間、後半区間を40分で歩いた。60代女性でも完走したので、とんでもないコースではないが、誰にでも勧められる気軽な観光地ではない。少なくとも日本で山に行ったことがある人でないと、途中リタイアを余儀なくされるかも。 ここまで、全く吊り橋は見えず、突然目の前に現れるので感動はひとしお。
ヨーロッパ橋
500mあるので渡るのに10分くらいかかる。橋はギリギリすれ違えるくらいの幅しかないが、その方が両手で橋を持てるので安心。当日、風はほとんどなかったのもあるけど、思ったほど揺れない。それでもゆらゆらしてるので少し怖い。片側は山の斜面なので、空中を歩いてる感覚はなく、視覚的な恐怖はほとんどない。下はグレーチングなので下は見えるが、地面からの高さもそれほどない。中央から雪をかぶった山が左手に見えるのがハイライト。でもマッターホルンは全く見えません。 同時に渡っているのは大体10人以下だったし瞬間的には自分たちだけのこともあった。まだ、できたばかりだし、アプローチの難易度は高いし、まだまだ観光地化はしてない感じ。人が増えると景色は変わるだろう。 橋の両端に少し休憩できるスペースがあり、特に橋を渡ってからはテーブルや斜面など良い休憩場所があるので、サンドイッチでも持っていけば良い。橋の眺めも渡ってからの方がいい。20人くらいの人が常に休憩していた。TVクルーもいて何か撮影していた。 この橋はスポンサーからの資金提供で作られたようで、橋の手前に看板があるが控えめ。メインスポンサーのCharles Kuonenホテルの名前を冠して、Charles Kuonen Hängebrücke (Charles Kuonen suspension bridge)というのが正式名称みたい。
橋からの戻り
戻りは下り2.7kmで640m下るので平均24%の下り。岩も多く足場は悪いところが多い。気をつけないと足をくじいたりしかねない。1時間45分くらいで休憩しながら下った。たまたま電車が止まっていたのでツェルマット行きに飛び乗った。しっかり車掌が検札に来て、吊り橋に行って来たのか、と聞かれたので、地元でも注目スポット。 ランダの間にも小さな村だが、趣があって通り抜けるだけでもいい。まだ、観光の準備ができてない感じ。
その他
逆回りのコースはやめた方がいい。足場の悪いきつい登りを登るのはつらいし、何より登る前からチラチラ橋が見えてるので感動が薄い。逆回りしている人もいるけど多くはない。 登った満足感と、目前に突然現れる長い吊り橋、ゆっくり渡れる吊り橋、眺め、渡ってからの休憩スポット、など総じて満足感は高い。天気が良ければおすすめ。 観光地と呼ぶにはアプローチの難易度が高い。10年後にはロープウェイができてるかも。
最後に筆者は英語と少しのドイツ語がわかり、スイスには何度も行ったことがあって、ヨーロッパの電車移動も慣れているが、ハイキング初心者である前提と記載しておく。
ツール
GoPro Session バックパックの肩ストラップにGoPro Sessionをマウントして、2秒に1回のタイムラプスを取り続けた。SDカードは64GBで1日取れるが、バッテリーが全く持たないので、常にモバイルバッテリーから給電しながら記録した。記事の写真は全てGoProで撮ったもの。
iPhone + Geographica GPSがないと自分がどこにいるのかわからないので迷わないためにも必要。Google Mapsでもいいけど、標高みたいし、ログを取りたいのでGeographicaを購入した。
Swisscom prepaid SIM 1日2CHFでデータ通信が使い放題(4GB/月で減速のキャップあり)。LockされてないiPhone 6Sに入れて使った。
SBB Mobile アプリ スイスの電車の切符はアプリで買える。クレジットカード支払いできるので、電車移動するときは必須。検札に来たらチケットのバーコードを見せればOK。
MyGPSFiles 記録したGPXファイルは以下のサイトで可視化しみた。 MyGPSFiles