キースイッチの研究 3

軸の直進性、軸のがたつきはしばしばスイッチの特性として話題になりますが、 フォースカーブ的にはどう現れるのでしょうか。 中心を押した時、中心から上下左右に3.5mmズレて押した時の5点をグラフ化しました。

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まず、ZealのTealious。 プレス側はあまり変わりませんが、 リリース側は中心(青)とズレている時で、差が現れていますね。 Tealiousは軸がぶれないことで有名でしたので、 こんなものかもしれません。

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もう一つ、Gateron Clearを計測してみました。 こちらも比較的、安定した結果ですね。

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Gateron Red。

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Kailh/NovelKeysのCreamスイッチ、 これは他のスイッチと違って、リーフスプリングが外れてから、 押す位置で大きな違いを見せました。 青が中心ですが、それに比べて上下にプレスとリリースで分かれます。 プレスとリリースのカーブが一致しないのは摩擦力の向きが行きと帰りで変化するからだと思いますが、 CreamスイッチはPOM素材で自己潤滑性に優れると言われているので、 この結果は意外です。

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