祝、自作キーボードの立役者ぺかそさん、びあっこさんのテレビ初出場。
番組中で「マツコの知らない世界は毎週火曜日よる8時57分から放送中」をタイプすると、左手23回、右手42回になるという。 これは他の配列も試してみるしかない。
このような短い文章で、配列の比較をするのは、それぞれの配列の特徴を正確に表しているとは言えないかもしれない。 あくまでテレビの内容の延長ということで、ご理解ください。
まず、例文をかな文字列に変換すると「まつこのしらないせかいはまいしゅうかようびよる8じ57ふんからほうそうちゅう」で38文字になる。 ローマ字入力すると「matukonosiranaisekaihamaishuukayoubiyoru8ji57funkarahousouchuu」で62打鍵になると思うのだが、ぺかそさんはsiをshiとか入力するのだろうか。
左右打鍵の比率はQWERTYほど悪いものはない。QWERTYローマ字入力が悪すぎるだけである。
押したキーの数を比較すると、ローマ字入力の62キーに対して、単打入力が多いJISかなは42キーですむが、キーが広範囲に散らばり、ホームポジションでの打鍵は19%しかない。 飛鳥、新下駄、薙刀式などの名高いかな配列は同レベルの47, 48キー。ホームポジションでの打鍵は60%前後で、特に飛鳥は77%と際立っている。
同時押しを1アクションと数えると、飛鳥や親指シフトは文字数と同じ38アクションで入力できる。 新下駄、薙刀式は拗音拡張があるので、しゅ、ちゅ、を1アクションで入力でき、合計で36アクションとカナ文字数よりもすくない数になる。 音の数(モーラ)と同じ数で、入力が文字と直結する大きな利点である。 JISかな、新JISは濁点が別なので少し多め。
EucalynやけいならべはQWERTYローマ字に比べれば大幅に改善しているが、 ローマ字入力に変わりはないため、カナ入力のように打鍵数は減っていない。 親指シフトも飛鳥、新下駄、薙刀式らと比べると、ベストとは言えないのは各所で語られる通り。
たかだか38文字の入力であるが、評判通りの結果になっているのではないだろうか。
配列 | 左手 | 右手 | 合計 | アクション数 | ホームポジション |
---|---|---|---|---|---|
QWERTY | 22 | 40 | 62 | 62 | 31% |
Eucalyn | 34 | 28 | 62 | 62 | 55% |
けいならべ | 23 | 35 | 58 | 58 | 50% |
新JIS | 28 | 21 | 49 | 40 | 63% |
JISかな | 24 | 18 | 42 | 40 | 19% |
親指シフト | 22 | 27 | 49 | 38 | 55% |
飛鳥 | 21 | 27 | 48 | 38 | 77% |
新下駄 | 23 | 25 | 48 | 36 | 63% |
薙刀式 | 20 | 27 | 47 | 36 | 57% |